膀胱が過敏になり尿が十分に貯まっていないのに自分の意思とは関係なく膀胱が収縮してしまう病気です。このため突然トイレに行きたくなる、トイレの回数が多い、間に合わず漏れてしまう(切迫性尿失禁)などの症状がでます。
日本では40歳以上の男女の8人の1人(12.4%)が過活動膀胱の症状を持っていることが報告されており800万人以上の患者がいるといわれています。
原因
主には加齢による老化現象として起こることが多いですが、脳梗塞・脳出血、パーキンソン病などの脳疾患や脊髄疾患で膀胱のコントロールが効かなくなったり、前立腺肥大症などの排尿障害のために膀胱が敏感になることでも発症します。原因不明(明らかな基礎疾患がない)のことも少なくありません。
診断
問診(過活動膀胱症状スコアなど)、検尿検査、超音波検査(残尿の有無など)
治療
薬物療法(抗コリン薬・β3作動薬)や行動療法(膀胱訓練・骨盤底筋体操・飲水指導など)を組み合わせた治療を行います。